후리가나로 읽는 일본 고전
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いぼ
童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編
新美 南吉의 童話集 ごんぎつね|最後の胡弓ひき ほか十四編(いぼ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,278자 · 30화면
そこで、同盟書林をすぎると、ふたりは、首をがちょうのようにのばして、どんな細い路地ものぞきこみました。道もない、ただ家と家のあいだになっているところまで、のぞきこみました。
そのうちに、杉作が、
「あっ、ここだ。」
と、落とした財布でも見つけたように、さけびました。なるほど、その小路のなかほどに、紅と白のねじ飴の形をした、床屋の看板が見えました。――克巳の家は床屋さんでした。
ふたりは、幸運のしっぽを、たしかにつかんだ人のように、あわてずに、進んでいきました。竹切れは、ぬいてすてました。重箱は松吉が持ちました。松吉は口の中で、むこうでいうように、おかあさんから教えられてきたことを、復習しました。
店の前までくると、入口のすりガラスの大戸の前には、冬の午後の、かじかんだ日ざしをうけて、ひとつひとつの葉の先に、とげのあるらんの小さい鉢がふたつおいてありました。らんの根もとには卵のからがふせてあって、それに道のほこりがつもって、うそ寒いように見えました。しかし、店の中は、すりガラスでよくは見えませんが、あたたかそうな湯気がたっています。そこには、やさしいおばさんおじさん、なつかしい克巳がいるのです。